1、2、3、4って段階踏んで履くんですけど、シルクから始まって(最後ウールで覆う)、肌触りが気持ち良いんですけど。4枚重ね履きして、暖かい、プラス、重ね履きしている感じがしない。なんか不思議な感じで、繊維を上手く使って、伝統的な。ここでもやっぱり繊維ですね。すごいです」
‐ 重ねて履いても軽いんですね?
「そうですね。締め付けとかもなくて、素晴らしかったです」
‐ さきほど聞き忘れたんですけど、フードコープに行った時にレジをやったりして、あの会員制の環境の中で実際働く体験をしたりしてどんな感じでしたか?
「アメリカで働いたことがなかったんで、まず嬉しかったのと。なんでしょうか。やっぱり普通のスーパーとは違って、みんな良い物を手に入れたいという、欲だけではなくて、それを提供するために、そこでメンバーになって、2時間ちょっとボランティアで働くってことで。自分たちも買う物だから丁寧にお店にも出せるし、良い物を、しかも高級って意味ではなくて、本当に地元のローカルな物を提供するっていうことで、みんななんか活き活きしているように感じて。やる気ない感じが…結構バイトとかって、やる気なかったりするじゃないですか(笑)。そういうのがないから、パワーがみなぎっていて素敵だなあって思いました」
‐ あそこで働いているという誇りを持っていて、コミュニティがあって良い感じでしたよね。
「コミュニティに属している、って実感することって、大事ですよね」
‐ だからって威張っているわけでもないし。
「むしろ心に余裕を感じた、というか。スーパーってたまに殺伐としている時あるじゃないですか(笑)、時間帯によっては。そういうのも感じませんでしたね」
‐ あの中がサステナブルで成り立っているというか。
「働いていなかったら、商品が残ってしまっても、実感湧かないというか。でもそこのメンバーだったら、これ残ったら大変やろうなとか、ぐちゃぐちゃにしちゃったら店員やってる子が大変やろうな、とか思ったら自然と丁寧に買い物するのかなって」
‐ 日本の商品を今回ブルックリンで見て思ったことをファンの皆さんにメッセージ伝えてください。
「えっと、みなさーん。えっとサステナブルって聞いたら、ちょっと意識高くしなくちゃいけないのかなとか。なんかちょっと自分にはできないなあとか、思っちゃうかもしれないですけど。本当に簡単なこととか、別にできないことってないなあと思いました。むしろおしゃれで、カッコ良くて、カジュアルなものになりえると思います。一緒に、サステナブる?サステナブろ!サステナブってこ~‼」
‐(笑)ありがとうございます。
‐ ご実家では、名入れをされているそうですが、それを贈り物としてもらった方は、一生大事にしたいと思うような特別なものになると思うのですが。サステナブルには、物を使い捨てしないで、大事に長く使うというメッセージもあると思うのですが。そういうことをご実家から感じたりしましたか?
「確かに実家で記念品を作ったりとか、いただいたり贈り物するものに彫刻みたいな感じでさせてもらっているんですけれども。実家の(父の)自営業で。確かにその〜ワインボトルにしても名前を入れるだけで、大事なものって思ってもらえるのかなとか。そう思うと、一個物を大事にするきっかけ、になっていたら嬉しいなあ、という風に思います。実家のその店の名前っていうのが、彫刻の技術はエッチングっていうんですけど、エッチング幸房ソ・レイユって名前なんですけど。コウボウのコウは、図工の”工”じゃなくて、しあわせ=”幸”って書いて、おっさんの感性で当て字なんですけど」
‐(笑)。
「ソ・レイユは、ソとレの間に”・”が入っていて、フランス語らしいんですけど、太陽かひまわりかって言うらしいんですけど、私の家とフランス一切関係ないのに、そんな名前で。(大声で)エッチング幸房ソ・レイユ〜〜〜!!」
‐(爆笑)。今日見ていて英語の能力も素晴らしいですけど、何よりすぐに人が集まってきてしまうコミュニケーターとしての能力が長けていて感動しました。